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あがた森魚inあたらし屋   

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入院中にも関わらず、あがた森魚のライブへ行ってしまった。
(会場が病院の近くだったからね)←言い訳
担当医に音楽鑑賞と言い、外出届に気分転換と記入し、左手首には患者IDをつけたまま病院を出た。
久しぶりの外気は排気ガスを含んでいても気持ちがよい。
会場の泡盛と三線の店あたらし屋はすでに満員状態。「あまり興奮せぬよう」とシロ子。
ソンナノムズカシイヨ ダッテ……、ギターの黒瀬氏率いるテルミンとカホン3人組の前座の演奏ですでに気分が上昇。ギターを持ってあがた森魚が現れた時には酸欠になるかと思うほどの興奮が。
るるもっぺ べいぶるぅ・冬のサナトリウム・サルビアの花、そして、赤色エレジー……。
矢野顕子のパートをテルミンの女性が歌った生で初めて聴くパールデコレーションの庭もよかった。
いろんな場所のライブへ行ったが同じものはひとつとしてない。
切なくて甘いあがた森魚の音と歌と言葉に満たされてゆく。
一曲一曲が短篇映画を観ているような感覚になる。まさにロマンが流れている。
帰り道「あがた森魚は天才だー」と連呼し、興奮ついでに「あがた森魚を知っただけでもシロ子と結婚したかいがあった」といつもの暴言を吐き、帰りが遅いと心配した病院からの4回の着信に気づかずベッドに潜り込んだ。案の定眠れず、檸檬ほどに膨らんだ月が西の空へ傾くまでライブの余韻に酔しれた。
新譜『俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け』もすばらしい。
追記
テルミンの女性はフェイターンといい、妹チエルームと「沼娘(ぬまっこ)」というユニットを組んで活動している。そして全国ツアーが大阪から始まる。岡山は6月19日(日)19時からデスペラード。チラシには沼の向こうにある密やかな世界からやってきた、テルミンと唄とシンセのエレキ姉・浮泳と、アコーディオンと唄のユラユラ妹・千泳。ダークでリリカル、キュートでコミカル。めくるめく妄想螺旋音楽のはじまりはじまり。とある。彼女らのライブもきっとわたし好みだろうとチェックしている。

by aprioribooklet | 2011-04-22 21:22 | 暮らしコト

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