2010年 07月 29日 ( 1 )   

ハニカムブックス&トンカ書店   

青春18きっぷで神戸のハニカムブックスとトンカ書店へゆく。
ゆく前にひと波乱。

暑いしゆっくり出るべしと最寄りの駅に着いたのが9時すぎ。
12時間300円の駐車場に車を止め駐車券を財布へ入れようとしたら、財布がない。
なぜ?真っ白になった頭でかばんの中を引っかき回すが、
財布が湧いて出るはずもなく、脱力したまま今来た道を家へ戻る。
30分無料の駐車場だったからよかったものの。
ワシワシワシワシと蝉が笑い、ラジオでは、ざわわざわわ♪とさとうきび畑の唄が流れている。
ざわついているのはわたしの心だ。ゆくべきかゆかざるべきか、陽はすでに高い。
しかし、ここでめげていてはいけない。
だって今日はダテカヨコさんの展示最終日なのだ。
ぜったいにゆくぞと仕切り直して、1時間遅れでいざ出発!

鈍行電車片道3時間のお供に三浦しをんの『星間商事株式会社社史編纂室』を選ぶ。
サクサク読めるのが夏の電車には合うからね。

すでに体力の50%を使い果たしハニカムブックスへ到着。
元町駅から商店街をてくてく歩いて8分ほど、浦島ビル2F(北室)、古本と雑貨のお店。
ここで目的のひとつ、ダテカヨコさんの原画展『ハナシのはなし』をみる。
かわいくてせつなくていとしい絵は、前にカレンダーを買ってからずっと心ひかれていた。
じゃばらのミニ本とはがきを購入。
はがきは人に出してしまうとなくなってしまうから2枚ずつね。
さて、古本物色。
桐江キミコさんの『お月さん』(真夜中という雑誌で好きになった作家)
小さな絵本『すずの兵隊』(宇野亜喜良氏の絵だったから)を購入。
すずの兵隊ってこんな話だっただろうか……。
子供の頃とおとなになった今では感じるところがずいぶんちがう。
哀しみと愛しさが同じ質量で心に迫る。

パン屋→パン屋→ボタン屋と急ぎ足で寄り道しつつ、次はトンカ書店へ。
トアロード付近を右に左に、5ッ角辻で途方に暮れたとき救いの神のように青い看板が見えた。
元町福穂ビルを2Fへ上がる。
店に入るなり「すっすみません。本を見る前に少し休ませてください」とよろめくわたしに
ソファと扇風機を貸して下さった店主さん。  
心と体を落ち着かせて古本物色。
唐十郎氏の『ズボン』を購入。(唐氏の本は音読に適していると思う)
むかしむかし新宿の花園神社で紅テントを観た。さっぱりわからなかったのに今でもあの濃い空気は深く残っている。ゴールデン街の唐組のポスターが貼ってある店のせまーいトイレで、あちこちぶつけながら(酔っていたせいでもある)用を足したっけなぁ。
一冊の本を手に取っただけなのにいろんなコトがよみがえる。そこがよいのだ。
ハエの絵の青いカードをもらって(さっそくしおりにした)
トンカ書店の名の謎も解けて、スッキリした気分で店を出た。

いい旅だったな。ってまだ電車が3時間も残っている。
しかも通勤ラッシュで混んでいる。
まだまだ家は遠い。

アプリオリ3号をハニカムブックスさんとトンカ書店に置いてもらいました。←ここ重要
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by aprioribooklet | 2010-07-29 01:22 | アプリオリ編集室